520(2)

けむまき

2009年08月10日 18:38



御巣鷹の尾根に行ってみようと思ったのは、単純ですが、昨年映画館で”クライマーズハイ”を観たからでした。松本からは、手持ちのバイク用地図14万分の1で諏訪から右に3ページ分しかありません。かなり近い距離です。しかしながら、昨年は豪雨の影響で、登山口まで続く道路が通行止めになっており行くことをあきらめました。
今年ちょうど8月1日から、道路が復旧し、向かうことができるようになったのです。

それにしても、520名もの命が一瞬で消えた場所。ただの興味本位で行くのは大変失礼です。でも実際行ってみると、興味本位なんて気持ちは消えてしまいます。25年近く経っても、その現実はあまりに大きく、そして、新聞や報道で見聞きするだけじゃわからない、”現実感”、リアル感が体を襲いました。
この感情は、数年前にJR福知山線の脱線事故現場に行った時と同じです。この事故も100名を超える方が亡くなった事故ですが、その現場もとてもすごいものでした。献花台があり、JR関係の方が数人ずっと立っていて、慰霊にくる人たちに対応していました。その場の空気感はとても重く、日常からかけ離れていました。


御巣鷹は、都市部でなく、これだけ深い山の中なので、来ようと思わない限り、人の目に触れることはありません。それでも僕が下山するころにはたくさんの人たちが登ってきていました。高校生らしい集団もバスで慰霊に来ていたりしました。忘れられてはいないのですね。


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