
送られてきました、”イチローズモルト 秩父 ニューボーン ニューホグスヘッド”。
数ヶ月しか寝かしていないのに立派に琥珀色が付いています。樽ナンバー24で作られた355本中の124番。度数は62度。

まずは、ストレートで味合います。グラスに少しだけ注ぎ、鼻を近づけて香りを楽しみます。少しカラメルっぽい香りがします。そして一口。62度もあるため、口に含んだ瞬間唾がどっと出てその強さを感じさせます。若い原酒に特有の荒々しさ、何もブレンドされていないそのものの味です。効きます。
次にロックでゆっくりいただきます。氷がある分、かなり飲みやすくなりました。それでも荒削りで強い個性はそのままです。素人の僕にはうまくは表現できませんが、飲みやすいとか美味しいって感じでは決してありません。
10年、12年熟成させたシングルカスクウィスキーも味わいがあります。またブレンドしたウィスキーも味が深く美味しいです。若いお酒には深みは少ないかもしれませんが、生まれたままの、まだ何もされていない、これからの可能性が味わえるのかもしれません。
人生も長い年月を経て、いろんな経験をして、深みが出てきて、丸くもなってきます。それが時を生きるってことでしょうけど、失ったもの捨てたものもいっぱいあるはずです。そんなことをこの生まれたばかりのお酒を飲むことで思い返すのもいいものかも?と感じました。