ゆるい柔らかい描写、ピントの緩さ、そして周辺光量落ちのトンネル効果。こういった今のカメラとは真逆の特徴を持つトイカメは、現在の画素数の多さ、シャープな描写、手ぶれ補正などのカメラとは一線を画しています。
そしてその代表格であるLOMOなどは、当然銀塩フィルムカメラで、どう写るかわからないのを楽しむにしてもフィルムなので、デジカメみたいに枚数を気にせず撮影することは簡単ではありません。
こういったゆるいトイカメ的な使い方こそデジカメ向きです。枚数気にせず思いつくままバシバシ撮っていく。でも、デジカメでトイカメラ風のものは少ないのが現状です。
トイカメラ風デジカメ、トイデジですが、代表は数年前に発売されていたトミーのXioStyleです。このデジカメは500万画素と十分な画素数を持っていて、そのくせ、スティック状の形状で小さくいつも携帯できます。ホワイトバランスが微妙に変で、普通にきれいには撮れません。これこそがトイデジと言われる所以で、オークションで高値で売買されています。僕も以前、オークションでゲットして数ヶ月使っていましたが、確かに面白いカメラでした。

Xiaostyle なかなかおしゃれです。


Xiastyleで撮ったもの。不思議なホワイトバランスと全くシャープでないゆるい描写が特徴です。
XioStyle以外のトイデジも最近はいろいろ出てきていますが、どれもXioStyleほどではなく、画素数が20万画素ほどしかなかったり、本当におもちゃみたくチープだったり、いまいち触手がのびません。
また、最近では、デジタル一眼でも、多様な撮影モードを装備した機種も出てきていて、トイカメモードや荒れた白黒モードなど個性的な絵柄が楽しめます。とはいっても、デジタル処理ってところがやっぱり気に食いません。カメラにそういったモードが装備されていなくても、撮影後にPhotoShopで加工すればいいだけです。やっぱり、撮ったときにLOMO風に写ってくれて欲しいものです。
幸いにして、チープなプラスティックレンズを装備した、LENS IN A CAPというものを以前から購入していてゆるいトイカメ風の絵柄を楽しんでいました。描写はまさにトイカメ風のゆるさ。でも周辺光量落ちはなく、もう一つってとこでした。これを何とか改造してトンネル効果を出せるようにならないか挑戦してました。
